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    Categories: 魚介

ムニエルに合うワイン

フレンチの代表的な調理法であるムニエル舌平目スズキサーモンなどのの切り身に塩コショウで下味をつけ、小麦粉などの粉をまぶし、バターで両面を焼いた後、レモン汁を振りかけるのが一般的です。ワインを合わせるなら、おすすめするのは断然白ワイン。白ワインならだいたい何を合わせても大外れすることはありませんが、もちろんワインのタイプによってマリアージュの妙は変わってきます。今回はいくつかのタイプのムニエルに合うワインをご紹介しますので、是非お好みのタイプを選んでみてください。

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樽熟成したシャルドネ


ムニエルに合わせるワインとして最もおすすめしたいのは、樽熟成したシャルドネです。樽熟成したシャルドネにはバターヨーグルトなどの乳製品の香りや、樽に由来するローストの香りがあり、まさにムニエルのちょっと焦げ目のついたバターの香りとの相性がドンピシャリ。また、味わいはこってり濃厚クリーミーなので、タルタルソースホワイトソースベシャメルソース)を添えたムニエルとは特によく合います。

樽熟成したシャルドネを買うなら、無難なのはチリです。温暖な気候で育ったブドウはトロピカルフルーツを感じる果実味があり、アルコール度数も高く、飲み応え抜群。それでいて価格は非常にリーズナブルです。基本的にチリのシャルドネはほとんどが樽熟成したものと考えてよいですが、有名どころではコノスルのビシクレタ(ヴァラエタル)は樽不使用なのでご注意ください。

一方で、ムニエルはご馳走感のある料理ですので、豪華ディナーの一品になることも多いかと思います。雰囲気を盛り上げたいときは是非ちょっと奮発してムルソーを合わせてみてください。強い樽香を持つ濃厚シャルドネの元祖ですが、やはりその力強くもエレガントな味わいはチリワインとは一味違います。最近では軽く繊細な造りをする生産者もいますが、オススメは昔ながらのこってりムルソーです。

おすすめの樽熟成したシャルドネ(1):
クレマスキ・フルロッティ シャルドネ・シングル・ヴィンヤード
(普段飲みにはこちら。ハイコスパの超濃厚チリシャル)
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おすすめの樽熟成したシャルドネ(2):
アルベール・グリヴォー・ムルソー各種
(奮発するならこちら。ちょっと高級ですが、超トップの造り手の中ではお買い得)
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ボルドー白


樽熟成した白ワインでもう一つ忘れてはいけないのがボルドーの白です。ボルドーの白は主にソーヴィニヨンブランとセミヨンのブレンドで造られ、ブレンド比率やブドウの熟度によってさまざまなタイプになりますが、ある程度力強いものは基本的に樽熟成します。シャルドネと比べると、ソーヴィニヨンブランには特徴的なハーブ香と、柑橘系の香り・酸味があるので、まろやかさや樽の香ばしさの中により爽やかさを感じる味わいになります。レモンソースレモンバターソース)のムニエルに合わせるのにおすすめです。

おすすめのボルドー白(1):
アントゥル・ドゥ・メール “キュヴェ・ローレンス”/シュヴァル・カンカール
(60%新樽で6ヶ月熟成。果実味豊かで味わいに厚みがあり、ハーブ香とほのかな苦みがアクセント)
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おすすめのボルドー白(2):
シャトー・ラリヴェ・オー・ブリオン・ブラン
(奮発するならこちら。ソーヴィニヨンブラン80%。複雑な旨味が素晴らしく飲み応え抜群)
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樽熟成したリースリング


そのレモンソースにより寄せるなら、リースリングも面白いです。リースリングの特徴は、ミネラル感レモンを思わせる香り・シャープな酸味で、料理にレモン汁を絞りかけたような効果を得ることができます。且つミネラル感が塩苦味のような働きをしてくれるので、特に魚介とはばっちり調和します。

ところで、リースリングは一般的には樽熟成をしません。樽熟成をしない一般的なリースリングでも、それはそれとしてムニエルには合わせるのに決して悪くはありませんが、やはり樽熟成のまろやかさ・クリーミーさもまた捨てがたいところ。そこで今回は、ちょっと珍しい樽熟成したリースリングを以下にご紹介します。

おすすめの樽熟成したリースリング(1):
ポール・ジャングランジェ・アルザス・リースリング
(ステンレスタンクと木樽半々で熟成。ピュアな味わいを残しつつまろやかな仕上がり)
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おすすめの樽熟成したリースリング(2):
フォン・ウィニング ダイデスハイマー・パラディースガルテン・リースリング・トロッケン
(古樽で11ヶ月熟成。香り・味わいの各要素が強く、しっかりした厚みを感じる)
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シャンパーニュ(MLF有)


ムニエルに限らず、あらゆる料理に無難に合う便利なワインがシャンパーニュです。シャンパーニュには普通のワインよりもアミノ酸が多く含まれ、多くの食材との接点になってくれます。特にムニエルの材料になる淡泊な白身魚に対しては、昆布締めをするような効果があり、相性は抜群です。

というわけで、シャンパーニュを選んでおけばだいたい間違いはないのですが、ここではより良い相性を追求し、MLFしたシャンパーニュをおすすめしたいと思います。「MLF」とは「乳酸発酵」のこと。この発酵をすることによりワインにはバターヨーグルトなどの乳製品の香りが生まれ、ムニエルとより合いやすくなります。ちなみに今回ご紹介しているシャルドネボルドー白にある乳製品の香りも、MLFによるものです。以下にご紹介しているのは、MLFしているおすすめシャンパーニュですので、是非試してみてください。

おすすめのMLF有りシャンパーニュ(1):
ジョセフ・ペリエ・キュヴェ・ロワイヤル・ブリュット
(オーソドックスな造りで安定高品質。ノーベル賞の晩餐会で振舞われたことでも知られる)
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おすすめのMLF有りシャンパーニュ(2):
カルト・ノワール・ブリュット/ティエリー・トリオレ
(コスパの素晴らしい小規模生産者。クリュッグにもブドウを供給している)
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ロゼワイン


ここまでご紹介してきたように、ムニエルには基本的に白ワインが合います。ただし例外として、ソースをオーロラソースにしたり、醤油バルサミコを加えたソースにするなど、赤~黒の色合いを足す場合は、風味的にも色合い的にもロゼワインを合わせるのがおすすめです。

ロゼワインの中にも、色が淡いものや濃いものなどさまざまなタイプがあります。どのタイプのロゼワインを合わせるかは、ソースの色合いを見て、淡いものは淡いロゼ濃いものは濃いロゼを合わせるとよいでしょう。

おすすめのロゼワイン(1):
プロヴァンス ロゼ・キュヴェ・マリー・クリスティーヌ/Ch.ロムラード
(淡いロゼ代表。ブイヤベースに合わせる定番ワイン。お洒落なボトルの形も魅力)
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おすすめのロゼワイン(2):
タヴェル・ロゼ/シャトー・ド・セグリエス
(濃いロゼ代表。オーガニックで樹齢60年以上のグルナッシュは旨みがたっぷり)
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