生ハム(ハモンセラーノ、プロシュートを含む)は幅広いワインと合わせることができます。赤でも白でもOK。ちょっとだけ気を付けたいポイントとしては「重すぎないもの」「酸のあまり強くないもの」というくらいのことでしょうか。そんな中でも、「より生ハムとワインを美味しく味わいたい!」という方に、以下のワインをオススメします。
軽めのテンプラニーリョ
「イベリコ豚」で有名なスペインのイベリコは生ハムの有名な産地の一つ。スペインの赤ワインの多くは生ハムとよく合います。そして、スペインの赤ワインを代表するブドウ品種がテンプラニーリョです。テンプラニーリョの中には、タンニン豊富で力強い超高級ワインもありますが、そういったものよりも、1000円台のカジュアルなもののほうが生ハムには合うでしょう。
ランブルスコ
「パルマハム(プロシュート・ディ・パルマ)」で知られるイタリアのエミリア=ロマーニャ州は生ハムのもう一つの有名な産地です。そのエミリア=ロマーニャ州の特産ワインが、赤の半甘口スパークリング「ランブルスコ」。アルコール度数も低く、アメリカでは「大人のコーラ」として親しまれています。「半甘口」ということで好みは分かれるかもしれませんが、塩辛いものと甘いものは好相性。実際、「パルマのプロシュート(生ハム)」と「ランブルスコ」は現地では定番の相性とされています。スパークリングなので、食卓に華やかさも加えてくれるでしょう。是非一度試してみてください。
軽めのコート・デュ・ローヌ赤
「美食の街」と言われるフランスのリヨンは、加工肉の産地として知られています。どちらかと言うと、火を通したハムやソーセージのほうが特産ではありますが、市場やスーパーでは生ハムも多く売られており、街のビストロの前菜メニューにも欠かせません。そんなリヨンのほとんどのビストロでハウスワインとして出されるのが地元のワイン「コート・デュ・ローヌ」です。フルーティーな果実味にほのかなスパイシー感があって生ハムにはよく合います。
樽熟成したシャルドネ(チリ産など)
生ハムには白ワインもよく合います。さまざまなワインが合いますが、管理人が一番合わせたいと思うのは、樽熟成したタイプのシャルドネです。このタイプのワインは香りが華やかで、果実味がふくよか。香ばしい樽の風味と相まって、生ハムの脂の甘みとマッチします。チリのシャルドネは酸味が穏やかなので、特に生ハムと合いやすいでしょう。
ロゼワイン(ロゼスパークリング、カヴァのロゼ)
赤ワインとも白ワインとも合う生ハムは、当然ロゼワインとも合います。赤にしようか白にしようか迷ったときはロゼワインにしてみてはいかがでしょうか。生ハム以外の前菜系料理とも幅広く合わせることができるのでとても便利です。普通のロゼワインもよいですが、華やかさを演出したいならスパーリングがオススメ。特にスペインのスパークリング「カヴァ」のロゼなら産地的な相性もバッチリです。
View Comments (0)