ワインとは切っても切り離せない、ワインの一番のお供と言えばやっぱりチーズ。ここでは、今まで当サイトでご紹介してきたチーズに関する記事をまとめる形で、「白カビ系」「青カビ系」「ウォッシュ」「シェーヴル」「ハード(セミハード)」「フレッシュ」のタイプ別に、チーズとワインとの相性やおすすめの組み合わせをご紹介します。ここでの説明やおすすめワインは最大公約数的な大まかなものにとどめていますので、さらに詳しいおすすめについては「関連記事」のリンク先も併せてご参照ください。
白カビ系チーズ
カマンベールを筆頭に、ブリー、クロミエ、シャウルス、ヌーシャテル等々、おそらく日本人に最も馴染み深いのが白カビ系チーズ。ワインとチーズと言うと合って当然と思われがちですが、実はこの白カビ系チーズはワインと合わせるのにはちょっと注意が必要です。どちらかと言うと赤ワインよりも白ワインが合いやすく、もし赤を合わせるなら、酸味・渋みが少なく果実味が凝縮したタイプ(グルナッシュやシラーズなど)がおすすめ。また、赤も白もあまり樽香の効いたタイプは避けるのが無難です。
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青カビ系チーズ(ブルーチーズ)
ゴルゴンゾーラ、ロックフォール、スティルトンの世界三大ブルーチーズの他、日本で入手が容易なものの中ではフルムダンベール、ダナブルー、ブルーキャステロなどがあります。合わせるワインは断然甘口ワインがおすすめ。それもなるべく甘さが濃厚なものが望ましく、赤・白はどちらでもOKです。もし辛口がよいなら白よりも赤で、前項の白カビチーズと同様、酸味・渋みが少なく果実味が凝縮したタイプがおすすめです。
■ おすすめワイン:
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ウォッシュチーズ
エポワス、アフィデリス、ラングル、マンステール、ポン・レヴェック、リヴァロ、ピエ・ダングロワ、タレッジョ等々。ダメな人は全く受け付けないでしょうが、好きな人にとってはたまらない「クサい」チーズです。合わせるワインは、チーズに負けない存在感があるということが絶対条件。香りが個性的なものや、シェリーやマデイラなど酸化熟成した酒精強化ワインなどが好相性です。
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シェーブル
「シェーヴル」とは、山羊のミルクでつくられるチーズの総称。有名なところではサントモール・ド・トゥーレーヌ、クロタン・ド・シャヴィニョル、ヴァランセ、セル・シュール・シュ-ルなどがあります。青臭い香りと酸味が特徴的ですが、全体的にはさっぱりとした味わいです。チーズそのものの風味を楽しむなら、ワインも白がよいですが、ジャムを添えたり、料理に活用したりする場合は軽めの赤でもよいでしょう。
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ハードチーズ(セミハードも含む)
いわゆる「ハードチーズ」または「セミハードチーズ」に分類されるチーズには、有名なところではコンテ、ペコリーノ・ロマーノ、パルミジャーノ・レッジャーノ、グラナ・パダーノ、チェダー、ギュルイエール、エメンタール、エダム、ミモレット、ラクレットなどがあります。それぞれ味わいはさまざまなので、相性のよいワインもさまざまですが、ざっくり言うなら、白でも赤でも、軽めでも重めでも、比較的どんなタイプのワインでも合いやすいのがハードチーズです。多少こだわるなら、6ヶ月熟成等の若いチーズなら軽めのワイン、長期熟成のチーズになればなるほど、ワインも重めまたは熟成感のあるものを選ぶとよいでしょう。そんな中でも以下に挙げたワインは、どのハードチーズとも無難に合うと思います。
■ おすすめワイン:
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フレッシュチーズ
フレッシュチーズとは、作りたての新鮮さを味わう「熟成させない」チーズ。有名なところでは、クリームチーズ、カッテージチーズ、リコッタ、マスカルポーネ、モッツァレラチーズ、フェタチーズなどがあります。熟成させないためチーズらしいクセは少なく、あっさりした味のものが多いです。一般的には料理の一部として使い、チーズ単体で味わうことは少ないチーズではありますが、たまにはお好みの調味料(塩、オリーブオイル、黒コショウ、白コショウ、わさび、味噌、はちみつ、ジャム…)をちょい足しして、これらのチーズを主役にして食べてみてください。調味料がワインに寄り添いつつ、チーズ本来のミルキー感やコクがはっきりと感じられ、フレッシュチーズの新たな魅力を発見できるでしょう。
■ おすすめワイン:
- 「塩+オリーブオイル」をちょい足し
⇒ アルザスのリースリング【白・辛口】:楽天市場|Amazon - 「はちみつ」をちょい足し
⇒ アスティ・スプマンテ【泡・甘口】:楽天市場|Amazon - 「黒コショウ」をちょい足し
⇒ ギガル・クローズ・エルミタージュ【赤】:楽天市場|Amazon
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