日本人が大好きなイタリア料理「パスタ」。パスタにはショート、ロング、細い、太いの、ねじれてるの…とさまざまな形状がありますが、どんなパスタであれ、最終的に味の要素を決めるのはソース。ワインを合わせるには、基本的にソースだけを見て考えればよいでしょう。その際の簡単な目安は「色を合わせる」ということ。ソースの色が淡ければ色の淡いワイン、ソースの色が濃ければ色の濃いワインを選ぶ、というのが簡単な法則です。当サイトではこれまでもパスタについて紹介してきましたが、今回は改めて総集編的に、「色」という切り口で、イタリアワインを中心にさまざまなタイプのパスタに合うワインをご紹介します。
無色~緑系のパスタ
「ペペロンチーノ」や「ボンゴレビアンコ」など、オリーブオイルがベースで特にソースの色がないパスタや、「ジェノヴェーゼ」などハーブを使って緑色をしたパスタに合わせるには、ワインもグリーンがかった淡い色調の爽やかな白を選びましょう。例えば、「ソアヴェ」「ガヴィ」「フラスカーティ」「ヴェルディッキオ」「コッリオのソーヴィニヨンブラン」などが挙げられます。
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クリーム色~薄黄色のパスタ
「カルボナーラ」「きのことベーコンのクリームパスタ」「サーモンとほうれん草のクリームパスタ」など、卵や生クリーム、チーズなどを使った、いわゆるクリーム色のパスタには、ふくよかな味わいの、やや黄色味がかった濃い色調の白ワインがよく合います。例えば、「ポミーノ」「ヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノ」「シチリアの白」「シャルドネ」などです。
オレンジ~トマト色のパスタ
パスタの代表と呼んでもよい、トマトを使ったパスタは、オレンジ色から完熟トマト色をしています。ワインも色を合わせて、ロゼ~明るい色の赤ワインを選びましょう。例えば、ロゼであれば「バルドリーノ」や「カステル・デル・モンテ」など、赤ワインであれば「バルベーラ」「キャンティ」「バルドリーノ」「ヴァルポリチェッラ」などがオススメです。これらのワインはどれもドライトマトのような風味があるので、トマトソースとよく合います。
ブラウン系のパスタ
トマトソースでも、かなり煮込んで色が濃くなったものや、ボロネーゼ(ミートソース)などブラウン系のパスタには、ワインもより濃い色の赤を合わせましょう。例えば、「ドルチェット」「キャンティ・クラシコ」「ブルネッロ・ディ・モンタルチ-ノ」などが挙げられます。濃い赤ワイン特有のスパイスの香りがソースの風味を引き立てるでしょう。
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黒(イカスミ)色のパスタ
難しいのは、真っ黒なイカスミパスタです。ここまでご紹介してきたように、パスタとワインを合わせたいときには、その色を合わせるのが簡単で外れがないのですが、イカスミは数少ない例外と言ってよいでしょう。黒だからと言って、最も色の濃い力強い赤ワインを合わせると、イカスミの風味が消えてしまうか、逆に生臭い香りが目立ってしまいます。
オススメは、「ヴェルメンティーノ」や「トレッビアーノ」など、潮の香りがする白ワインをスプマンテ(発泡)に仕上げたものです。魚介の風味が調和しながら、イカスミの強い個性を泡が包み込んでくれます。あるいは「オレンジ~トマト色のパスタ」でご紹介したようなロゼ~軽めの赤も悪くありません。
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