ボンゴレ・ビアンコとは、白ワインで蒸し煮したあさりを具材に用いたパスタ料理のこと。ちなみにビアンコとはイタリア語で「白」の意味。ワインもやはり白ワインを合わせるのがよいでしょう。樽熟成していない、爽やかなタイプが望ましく、潮の香りがあれば最高です。ここではイタリアワインに絞って、ボンゴレ・ビアンコに合うワインをご紹介します。
ガヴィ
ガヴィはイタリア北部・ピエモンテ州のワインです。イタリアの中では寒い地域で、また夏と冬の寒暖差が大きいため、ぶどうは酸味が豊か。また土壌は白土の石灰質が主体のためミネラルも豊富。どんな料理にも合わせやすいすっきり辛口の白ワインで、特にその豊富なミネラル分からあさりや牡蠣などの貝類とはよく合います。
ヴェルディッキオ
ヴェルディッキオは、イタリア中部・アドリア海沿岸にあるマルケ州のワイン。特にヴェルディッキオが栽培されるイエージ地区は海に近く、ワインにもほんのり潮の香りがします。全般的に酸味豊かで、心地よい苦みがあるすっきり辛口。魚介料理との相性は最高です。
トレッビアーノ
トレッビアーノは、世界各地で栽培されている白ブドウですが、特にイタリアのアブルッツォ州のものが有名です。アブルッツォ州はイタリアの中央やや南寄りにあり、比較的温暖なため、果実味が豊か。またアドリア海の海風がブドウに反映されやすく、造られる白ワインは潮の香りとミネラルの風味のある魅力的なものに仕上がります。
シチリアの白
地中海に浮かぶイタリア最南の島シチリア。温暖な地域ではありますが、実はワインは標高の高い冷涼なところで造られるものが多く、意外に酸味はしっかりしています。また四方を海で囲まれているため、海風の影響を受け、潮の香りがするものが多く、魚介料理によく合う良質な白ワインが多く造られています。
サルデーニャの白
地中海ではシチリア島に次いで二番目に大きな島であるサルデーニャ。ワイン造りの歴史は浅い地域なのですが、ワインのレベルは近年急速に上がり、特に白ワインのヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラは、1996年に現時点でサルデーニャ島唯一のDOCGに昇格しました。島のワインらしくこちらにも潮の香りがあり、果実味豊かで酸味がほどよく、ほのかに苦味を伴う素晴らしい白ワインです。あまり知られていないワインかと思いますが、是非試してみてください。
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