フルーツに合うワイン5選(甘口編)
フルーツ(フレッシュフルーツ)とワインを合わせようと考える方はあまり多くないかもしれませんが、ピタリとマリアージュしたフルーツとワインは、それだけで素晴らしいデザートになるものです。辛口ワインも悪くはありませんが、特に良く合うのは優しい甘味のある半辛口~半甘口程度の軽い甘口ワインです。そのままでも美味しいフルーツですが、あえてワインと合わせることによって、それぞれの甘味・酸味が和音を奏でるようにマリアージュするでしょう。ここでは、さまざまなフルーツに合う甘口ワインをご紹介します。
ヴーヴレ甘口
まずご紹介したいのは、フランスのロワール地方を代表する白ワイン「ヴーヴレ」の甘口です。甘さの程度は「セック」「ドゥミ・セック」「モワルー」とあり、最も辛口に近いのが「セック」、最も甘いのが「モワルー」。フルーツに合わせるなら、セック~ドゥミ・セックがよいかと思いますが、どの甘さも酸味をしっかり兼ね備えているので、決して甘すぎることなく、甘さに気品があります。お好みの甘さを探してみるのも面白いでしょう。黄りんご、黄桃、かりん、あんず、柿など、よく熟した黄色いフルーツと合わせるのにおすすめです。
アスティ・スプマンテ
ワインには多かれ少なかれフルーツの香りがありますが、ワインの表現をするときに「これはブドウの香りがありますね」とはあまり言いません(笑) 実際これは不思議なことで、ワインの原料はもちろんブドウなのですが、ワインにするとブドウの香りは驚くほど失われてしまうのです。
そんな中、あらゆるブドウ品種の中で最もブドウ本来の持つ香り・味をそのまま活かしてワインになるのが「ミュスカ」という品種。英語読みで「マスカット」というその名の通り、まさにマスカット系食用ブドウの風味がしっかりあり、シャインマスカット、巨峰、ピオーネ、ナイアガラ…等々人気食用ブドウとの相性は最高です。またマンゴーやライチ、パイナップルなど、トロピカルなフルーツとも良く合います。
ミュスカ系のワインで最もお手頃なのは「アスティ・スプマンテ」。スパークリングの華やかさが、食卓に彩を添えてくれるでしょう。フルーツパンチ(ポンチ)にするのもおすすめ。
ロゼ・ダンジュ
「ロゼワインは甘口」というイメージを持って敬遠する方が多いようです。実際には食事によく合う辛口のロゼも少なくないのですが、多くの方のイメージ通りの「甘口のロゼ」こそ、フルーツに合わせるには最適です。白と赤の中間的存在であるロゼワインは、守備範囲も広く、あらゆるフルーツに合うと言っても過言ではないでしょう。おすすめはロワール地方の「ロゼ・ダンジュ」。グレープフルーツやオレンジなどの柑橘系から、イチゴやチェリーなどチャーミングな赤系果実まで、さまざまな果実の風味を楽しめます。
ランブルスコ
イチゴ、ブルーベリー、ダークチェリーなど、比較的色の濃いフルーツと合わせるなら、やはり赤の甘口がよく合います。おすすめはイタリアの赤の甘口スパークリング「ランブルスコ」。「大人のコーラ」との異名を持つこのワインは甘味・酸味・ほどよいタンニンとのバランスが絶妙で、口に含むと優しい泡立ちと共に赤系果実の風味が広がります。お求めやすい価格も魅力。セッコ(中辛口)とドルチェ(甘口)があるので、お好みで使い分けるとよいでしょう。
フルーツワイン
邪道と思われるかもしれませんが、フルーツにワインを合わせるなら「フルーツワイン」も魅力的な選択肢です。例えば、普通の白ワインにはトロピカルフルーツの香りがするものがありますが、その香りがどんなに豊かであったとしても、本物のトロピカルフルーツで造ったワインにはかないません。ましてや本物の方は味もトロピカルフルーツなのですから。
おすすめのフルーツワインは、ドイツのフルーツワイン専門メーカー「ドクター・ディムース」のものです。実はフルーツの中には加熱すると変色してしまうものが多いため、普通のワイン造りとは異なる高度な醸造技術が求められます。ディムースは、厳密な温度管理と衛生管理がが可能な最新の設備によって、どんなフルーツも見事なワインに仕上げます。
例えば、果物は「さくらんぼ」、ワインは「カシスフィズ」のように近い系統のフルーツ同士で合わせればもちろん合いますし、「メロン」と「マンゴースパークリングワイン」のようにあえてちょっと外して合わせてみるのも楽しいです。あるいは10種類のフルーツで造った「マルチ・ヴィタ・ヴィーノ」ならオールマイティーです。200ml×6種類のセットもあるので試しやすく、ギフトにもおすすめ。是非一度お試しください!