馬肉に合うワイン5選

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高タンパク・低カロリーで繊細な旨味が美味しい馬肉。さまざまな部位がありますが、どの部位もそれぞれ違う魅力があって美味しいですね。ビール、焼酎、日本酒…どんなお酒も合いますが、是非ワインを合わせてみてください。ワインと合わせることで、馬肉の魅力がより一層引き立つでしょう。今回は馬肉に合うワインをご紹介します。

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山ぶどう


ロースやヒレなどの馬肉の赤身肉には、やはり赤ワインを合わせたくなる方が多いと思います。赤ワインにもいろいろありますが、まずおすすめしたいのは、ちょっと変化球の山ぶどうです。山ぶどうは日本古来のブドウ品種で、小ぶりで色濃く、酸味豊富野趣溢れる味わいが魅力です。

そんな山ぶどう、おすすめする一番のポイントは、鉄分が豊富ということ。そもそも赤ワインは白ワインに比べ全体的に鉄分が豊富ではありますが、その中でも実は山ぶどうにはなんと一般的なぶどうの約5倍という豊富な鉄分が含まれています。一方で馬肉も、他の肉に比べ圧倒的に鉄分が豊富なことで知られており、豊富な鉄分同士が良いバランスで融合し、お互いの旨味を引き立てます

また、山ぶどうの酸味も、おすすめする理由の一つです。日本では馬肉は刺身として食べることが多いと思いますが、タレが醤油ベースの場合、口の中でポン酢になるような、あるいはごま油+塩のタレの場合はレモン汁を加えたような効果があり、馬肉をさっぱりといただくことができます。日本的な馬肉の食べ方では非常に合わせやすいワインです。

おすすめ山ぶどう(1):
山ぶどうワインクラシック/くずまきワイン
(酸味がクセになる美味しさ。果実味も豊富で酸っぱすぎずバランスがよい)
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おすすめ山ぶどう(2):
ソレイユ・ルバン・ヤマソービニオン/月山ワイン
(山ぶどうとカベルネの交配品種。渋味・酸味がほどよいミディアムボディ)
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アマローネ


馬肉に合うワインを考えるときに参考になるのが、日本同様に馬食文化のあるイタリアです。イタリアの中でも特にヴェネト州では、馬肉のトマト煮込み「パスティッサーダ」や、燻製馬肉のジャーキー「スフィラッチ」などで、馬肉がよく食されています。これらの馬肉料理にしばしば合わせて飲まれるのが、ヴェネト州のアマローネです。アマローネは、陰干しブドウから造られる濃厚・フルボディの力強い辛口赤ワインで、しっかりした味わいの肉料理全般と好相性です。馬肉と合わせる場合、洋風の煮込み料理にするか、日本的な食べ方なら、甘辛い味付けの桜鍋や、しぐれ煮などと合わせることをおすすめします。

おすすめのアマローネ:
アマローネ・ヴィッラ・アルヴェディ/ベルターニ
(濃厚芳醇、それでいてエレガントさもある。アマローネにしてはお手頃価格)
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おすすめのアマローネ製法のワイン:
ヴィーニャ・ファレルニア・カルメネール・レセルバ
(なんと¥1500前後!チリ産、激安のアマローネ”もどき”。個人的には安旨大賞)
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ランブルスコ


イタリア風のサンドイッチで「パニーノ」というものがあります。一般的な具材は、ハム、サルシッチャ、チーズ、ツナ、野菜の酢漬けなどですが、イタリアのエミリア=ロマーニャ州では、具材として馬肉がよく使われます。このときの馬肉の調理法は、の馬肉をタルタル風にしたものが多いですが、グリルしたものやトマト煮にしたもののこともあります。そして、このようなパニーノに合わせる定番ワインが、甘口スパークリングランブルスコ」です。渋みはおだやかアルコール度数も低くやや甘口ということもあって、パニーノというカジュアルな食べ方の馬肉と好相性です。日本で馬肉というと、刺身や鍋など食べ方がマンネリ化しがちですが、たまには洋風な食べ方をしてみると、馬肉の新たな魅力を発見できますよ。

おすすめのランブルスコ(1):
レ・グロッテ・レッジャーノ・ランブルスコ・ロッソ 各種
(とにかく売れてるランブルスコ。ランブルスコ初心者はまずこれを)
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おすすめのランブルスコ(2):
ランブルスコ “コンチェルト/メディチ・エルメーテ
(ランブルスコの最高峰。濃厚な果実味としっかりした骨格がある)
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オレンジワイン


ここまで、赤身肉に合わせるために赤ワインを紹介してきましたが、馬肉は「たてがみ」や「ふたえ桜」など脂身の美味しさも魅力です。こうした脂身には、まろやかで力強い白ワインがよく合います。ちなみに「脂身の多い肉には赤ワイン」という説がありますが、管理人はこの考え方には反対です。
【関連記事】料理とワインのマリアージュ(相性)の法則一覧|同じ方向性で合わせる

そこで、おすすめしたいのが、オレンジワインアンバーワイン)です。オレンジワインとは、赤ワインと同じ製法で、果汁と共にブドウの果皮を漬け込んで造った白ワインのこと。使用するブドウ自体は白ブドウですが、その果皮の色が抽出されてオレンジ色(琥珀色)になります。果皮からは色だけでなくタンニンも抽出されるので、その味わいには赤ワインのような渋みがあり力強く、まさに白ワインと赤ワインのいいとこ取りをしたようなワインです。よって料理との相性も幅広く、脂身にも合いますし赤身肉にも十分対応します。馬肉を食べるときは、たてがみだけでなく、赤身などさまざまな部位を食べると思いますので、この守備範囲の広さは大きな魅力です。

おすすめのオレンジワイン(1):
“ウィマーラ” ピノグリ/ローガン・ワインズ
(ミネラル感が印象的。果実味豊富でねっとり舌に絡みつく口当たり。常温で味わいたい)
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おすすめのオレンジワイン(2):
アランサット・オレンジワイン/ボルゴ・サヴァイアン
(青りんご、ライム、アールグレイ、スパイスなどを感じる。無濾過なので旨味が濃い)
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シャンパーニュ


馬肉というと、臭みのある肉という先入観を持っている人も多いようですが、実は全くそんなことはありません。むしろ牛肉や羊肉と比べてもクセは少なく繊細な旨味が魅力の赤身肉です。その意味では、前項のオレンジワインにも言えることですが、決して赤ワインでないと合わないということはなく、ものによっては白ワインでも十分対応します。

そこでおすすめしたいのは、シャンパーニュです。実はシャンパーニュは、酵母を長く漬け込んでおく製法ゆえに、一般的なワインよりもアミノ酸が豊富に含まれています。アミノ酸は旨味成分であり、タンパク質の原料です。一方、馬肉も、牛モモ肉や鶏むね肉と並んでタンパク質が豊富な肉ですので、この両者を合わせることによって旨味の相乗効果が生まれ、単独で味わうよりもお互いをより一層美味しく感じることができます。シャンパーニュは乾杯で飲む爽やかな飲みものというイメージが強いかもしれませんが、是非その旨味を感じながら、馬肉とのペアリングを楽しんでみてください。

おすすめのシャンパーニュ(1):
ボランジェ各種
(最も安価なタイプでも3年以上の瓶内熟成。「グランダネ」で5年、「RD」では8年!)
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おすすめのシャンパーニュ(2):
エグリ・ウーリエ・エクストラ・ブリュットV.P.
(ちょっとお高いですがおすすめの逸品。熟成期間70ヶ月以上で複雑な旨味がたっぷり!)
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サイト管理者ソムリエ

1972年生まれ、東京在住のソムリエ&フードコーディネーター
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