鴨肉に合うワイン5選

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フランス人は鴨肉が大好き。「鴨のコンフィ」「マグレ・ド・カナール(鴨の胸肉)」などの鴨料理は、フランス全国たいていどこのビストロやブラッスリーに行っても、メニューに載っています。もちろんワインとも好相性。鴨は肉質がしっかりしていて、且つ独特の風味があるので、どちらかと言えば赤ワインのほうが合いやすいでしょう。ここでは定番のものから、ちょっと意外なものまで、鴨に合うワインをご紹介します。

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カオール


フランス全国で食べられている鴨肉ですが、南西地方では、郷土料理として特に重要視されています。その南西地方を代表するワインで、鴨に合う定番とされているのが「カオール」。マルベックが主要品種で、「黒ワイン」との異名をとるくらい色が濃いのが大きな特徴です。全体的には力強い味わいですが、色の割には渋みは穏やかでまろやかにまとまったものが多く、比較的万人受けするワインです。

おすすめのカオール:
レ・コント・カオール(口当たりが柔らかく上品)
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マディラン


南西地方を代表するもう一つのワインが「マディラン」です。こちらも鴨に合う定番とされています。主要品種のタナ果実味・タンニン共に豊富で、野性的な風味もあり、カオールと比べるとより力強い印象があります。「濃い赤ワインが大好き」という方にオススメです。

おすすめのマディラン:
マディラン・シャトー・ダイディ”オデ・ダイディ”(タナの魅力を追求している造り手)
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ボルドー赤


南西地方のお隣、ボルドー地方でも鴨は親しまれています。ボルドーと言えばご存知赤ワインの銘醸地。ボルドーのワインも力強く、南西地方のマディランと特徴は似ていますが、さすがにボルドーのワインはマディランよりも洗練された印象があります。

おすすめのボルドー赤:
ル・オーメドック・ド・ジスクール(メドック3級ジスクールのセカンド。格付セカンドの中では最も高コスパ)
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ブルゴーニュ赤


ここまでかなり濃いめのワインを紹介してきましたが、実は個人的に最も鴨に合うのではないかと考えているのがブルゴーニュ赤です。鴨は確かに独特の風味がありますが、広いくくりでは鳥類。その脂は牛肉や羊肉の脂より軽く、実はクセは少ないのです。また調理法的にも、赤ワインでグツグツ煮込んだり、濃いソースをかけたりするようなものはほとんどなく、コンフィやローストなど、どちらかと言えば素材の持ち味を生かすもの。その肉質の繊細な旨味を味わうためにも、ブルゴーニュの赤がしっくりきます。

ただし、ブルゴーニュの中では、力強く風味の強いものがよいでしょう。画像のトルトショは、果実味の凝縮した重厚なブルゴーニュを造るイチオシの造り手です。

おすすめのブルゴーニュ赤:
トルトショ・ジュヴレ・シャンベルタン(古木、有機農法、無濾過、15~18ヶ月樽熟成)
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シャンパーニュ


鴨に合わせる意外なオススメがシャンパーニュです。実はパリに「Canard & Champagnehttp://frenchparadox.paris)」という、「鴨肉とシャンパーニュ」のマリアージュをコンセプトにしたレストランがあります。当サイトでは再三ご紹介している通り、シャンパーニュは最も守備範囲の広いワインですので、鴨肉とシャンパーニュが合うことは不思議ではないのですが、さすがにそのマリアージュを売りにするというコンセプトにはちょっとした驚きもあります。それでも、このレストランは大繁盛しているので、「鴨とシャンパーニュ」はフランス人に受け入れられる組み合わせなのでしょう。

前項のブルゴーニュにも通じますが、鴨をシャンパーニュと合わせる場合は、鴨の繊細な旨味をより味わうマリアージュになります。ソースを添えるのであれば、赤ワインやバルサミコを使ったものよりも、オレンジソースなど柑橘系のほうが相性がよいでしょう。あるいは、塩とワサビでシンプルに食べたり、鴨鍋にするなど和風でいただく場合には特にシャンパーニュはよく合います。

おすすめのシャンパーニュ:
ラリエ(「R.012」などの「R.~」シリーズがパリの「Canard & Champagne」でオンリスト)
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この記事の著者

サイト管理者

サイト管理者ソムリエ

1972年生まれ、東京在住のソムリエ&フードコーディネーター
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