ラザニアに合うワイン5選

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ラザニアとは、平たい板状のパスタ・ミートソース・ベシャメルソースを交互に重ねて焼いたもの。イタリア・カンパーニャ州の郷土料理です。

ワインとの相性は「ミートソースに合うもの」と考えればよいでしょう。基本的には軽め~ミディアムの赤ワインで、肉の種類やスパイスの使い方によっては、もう少し濃いめでもOKです。今回は、ラザニア発祥の地カンパーニャ州のワインを中心に、ややマニアックなもの交えながら、ラザニアに合うワインをご紹介します。尚、以前ご紹介した「ミートソースに合うワイン」もラザニアには合いますので、併せて参考にしてください。
【関連記事】ミートソースに合うワイン5選

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ラクリマ・クリスティ(DOCヴェスーヴィオ)


ラクリマ・クリスティ」とは「キリストの涙」の意味。ヴェスーヴィオ山麓のブドウの樹にキリストの涙がかかったため、この地域で素晴らしいワインができるようになったという伝説から、カンパーニャ州DOCヴェスーヴィオのワインの代名詞になっています。赤・白・ロゼなど様々なタイプがありますが、ラザニアに合わせるならやはり。画像のサン・グレゴリオのラクリマ・クリスティは、木樽を使わずにピュアな果実味を前面に出した造りで、ベリーの香りがトマト風味によく合います。

おすすめのラクリマ・クリスティ:
ラクリマ・クリスティ・デル・ヴェスーヴィオ/フェウディ・ディ・サン・グレゴリオ
(フルーティーという言葉がピッタリ。果実味がイキイキしている)
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タウラジーニ(DOCイルピニア)


カンパーニャ州には、「タウラージ」というイタリア全体の中でも有数の素晴らしいフルボディワインがあります。しかし、タウラージはラザニアと合わせるにはちょっと強すぎる印象があります。そこでおすすめしたいのは、「小さいタウラージ」こと「タウラジーニ」です。タウラージ同様にアリアニコ種を100%使用しておりしっかりし濃厚な味わいですが、渋みは柔らかく、ほどよい親しみやすさを兼ね備えています。何より価格がタウラージより断然お安いのが嬉しいポイント。濃い赤ワインがお好きな方におすすめです。

おすすめのタウラジーニ:
ネロモーラ・イルピニア・アリアニコ・カンピ・タウラジーニ・ヴィノジア
(樽香、スパイス香もあり飲み応え抜群)
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グラニャーノ(DOCペニソラ・ソレンティーナ)


ちょっと変化球ですが、赤のスパークリングワインもラザニアにはよく合います。赤のスパークリングと言うと、イタリアではエミリア・ロマーニャ州のランブルスコが有名ですが、実はカンパーニャ州にもあり、それが「グラニャーノ」です。果実味が豊かなのでほんのり口当たりが甘く感じられますが、酸味もバランスよく伴っており、ほぼ辛口と呼んで差し支えない味わい。決して甘すぎることはなく、トマトの酸味・甘味と絶妙に調和します。

おすすめのグラニャーノ:
グラニャーノ・ロッソ/フェデリチアーネ・モンテレオーネ
(クリーミーな泡の舌触りと果実の甘味・酸味が絡み合う)
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ベネヴェンターノ(IGTベネヴェンターノ)


IGTヴェネヴェンターノ」は、格付けこそ「DOC」に劣りますが、これを馬鹿にしてはいけません。この地域にはアリアニコという優れたブドウがあるのが大きく、ここのワインには他の地域の上位格付けワインを凌駕する素晴らしいものが多数あります。おそらく近い将来の昇格もありうるでしょう。特に素晴らしいのは、大人気の造り手ポッジョ・レ・ヴォルピのもの。あえて木樽を使わずステンレスタンク100%で醸造したアリアニコは、煮詰めたジャムのような凝縮感が印象的。渋みは少ないものの、飲み応え抜群で、じっくり時間をかけてつくったコクのあるラザニアとよく合うでしょう。

おすすめのベネヴェンターノ:
アリアニコ・ベネヴェンターノ/ポッジョ・レ・ヴォルピ
(なんと¥1,200~。凄いのはプリミティーヴォだけではない!)
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コーネロ・リゼルヴァ


ヴィンチズグラッシ」という料理をご存知でしょうか?日本人から見たら要はラザニアなのですが、こちらはマルケ州の郷土料理で、牛・豚・鶏・鴨や、それらのレバーなどさまざまな肉が入った、より奥深く複雑な味わいのラザニアです。私たちがつくるラザニアも、たまには挽肉ではなく、このように違う肉を使ってアレンジしてみるのもよいでしょう。合わせたいのはマルケ州の力強いワイン「コーネロ」の「リゼルヴァ」です。重厚な果実味と共にスパイスの香りも強く、個性の強い肉の野性味や旨味と抜群の相性です。

おすすめのコーネロ・リゼルヴァ:
クマロ・コーネロ・リゼルヴァ/ウマニ・ロンキ
(ワンランク上のモンテプルチアーノ。ウマニロンキに外れ無し)
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1972年生まれ、東京在住のソムリエ&フードコーディネーター
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