レーズンサンドに合うワイン5選
日本生まれの傑作スイーツ、レーズンサンド(レーズンバターサンド)。ブドウを使ったスイーツですので、当然ワインともよく合います。レーズンの凝縮した果実味や色合いを考えると赤ワインを合わせたくなるかもしれませんが、レーズンだけを食べると違って、バタークリームと合わさることでレーズンの濃厚さは中和されるので、あまり濃い赤ワインはおすすめしません。基本的にはロゼワイン、赤ワインであればミディアムまたはライトボディをおすすめします。また、スイーツに合わせるワインは基本的には甘口です。と言ってもさほど甘々である必要はなく、レーズンサンドの甘さに応じて、ほんのり甘口(やや辛口~やや甘口)程度のものを合わせるのがおすすめです。ここでは、レーズンサンドに合うワインをご紹介します。
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ロゼ・ダンジュ
フランスのロワール地方には「ロゼ・ダンジュ」というやや甘口のロゼワインがあります。チェリーやストロベリーの風味を感じる爽やかでフルーティーな味わいで、甘味は優しく食事に合わせてもよいくらいのほのかなもの。バランスよく酸味を伴っているので、決して甘ったるくありません。レーズンサンドはどちらかと言うと甘さ控えめで、生のブドウ感が残っているものとよく合います。
ロゼスパークリング(やや甘口)
やや甘口のロゼスパークリングもおすすめです。味わいもさることながら、スパークリングの泡立ちはスイーツタイムに華やかさを加えてくれます。ロゼスパークリングにもいろいろありますが、今回特におすすめしたいのは、管理人も最近飲む機会があってとても気に入った「ヴァン・ムスー・ラ・ヴィ・アン・ローズ」。アルコール発酵の途中で瓶詰めすることによって、発酵の際に発生するガスとブドウの残糖をそのまま生かした、自然で優しい味わいのスパークリングです。アルコール度数は9~10度と低めで、泡立ちは軽い微発泡。良い意味で軽やかでスルスル飲めてしまうので、飲み過ぎにはくれぐれもご注意を!
ヴァン・ムスー・ラ・ヴィ・アン・ローズ/ドメーヌ・デュ・パ・サン・マルタン
(田舎製法で作る言わばワイン版のどぶろく。赤い果実の風味がチャーミング)
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ピンクモスカート(やや甘口)
近年、オーストラリアに多い「ピンクモスカート(モスカートピンク)」と呼ばれるロゼワインが注目されています。紛らわしいのですが「ピンクモスカート」というブドウ品種はなく、白ブドウの「モスカート」に、何らかの黒ブドウを少量ブレンドすることによってロゼに仕上げるものが多いようです(※果皮の色の濃いモスカートのみを使ってロゼにするものもあります)。モスカート(マスカット)は食用にもなる品種ですので、食用のレーズンとは風味に共通項があり相性がよく、その特有の甘い芳香がレーズンサンドの味わいを引き立てます。
ランブルスコ
ここまでロゼワインをご紹介してきましたが、レーズンが大粒であるなど、よりレーズンに存在感があるレーズンサンドと合わせる場合は、軽めの赤の甘口がよく合います。おすすめの一つはランブルスコです。ランブルスコは、赤ながら渋みがほとんどない軽やかな甘口スパークリングで、チェリーやベリー、スミレなどの香りがレーズンの風味と綺麗に調和します。
ランブルスコの甘さにはいくつか段階がありますが、レーズンサンドに合わせるなら「セッコ」か「アマービレ」がおすすめ。「セッコ」のほうが甘さ控えめ&アルコール度数高め(11%前後)で、「アマービレ」のほうがより甘め&アルコール度数低め(8%前後)です。お好みに応じて試してみてください。
マスカットベーリーA
ここまで全て甘口ワインをご紹介してきましたが、「甘口は苦手。やっぱり辛口がいい」という方もいるかもしれません。そんな方におすすめするなら、日本の固有品種マスカットベーリーAです。マスカットベーリーAは生食用のブドウとワイン用のブドウを交配してできた品種で、イチゴキャンディや砂糖菓子のような甘く華やかな香りが特徴。よい意味で食用ブドウっぽい親しみやすさがあり、レーズンの風味とは好相性です。近年は日本ワインの進歩は目覚ましいものがあります。日本ワインのマスカットベーリーAを、日本生まれのスイーツであるレーズンサンドと合わせるのもなかなか乙ではないでしょうか。
シャンテ ますかっとべーりーA Y Cube/ダイヤモンド酒造
(管理人の考えるマスカットベーリーAの最高峰。味わい深く、樽香のバランスが絶妙)
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